磁気回転効果による中性子星の自転と中性子スピンの間の角運動量変換
- 日時
- 2025年8月28日(木)10:00 - 12:00 (JST)
- 講演者
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- 舟木 博志 (慶応義塾大学 理工学部 特任助教)
- 言語
- 日本語
- ホスト
- Yuta Sekino
[NOTE] 本インフォーマルセミナーは長瀧天体ビッグバン研究室により主に企画されており、日本語で行われます。また、GWX-EOS Working Group および iTHEMS-ABBL Joint Astro Study Groupとのジョイントイベントです。
概要:
本講演では、中性子星のクラストとコアの間で角運動量が交換される新たなメカニズムを、磁気回転効果を介して提案する。拡張された流体力学を用いることで、中性子星の自転に相当するマクロな角運動量と、中性子の軌道およびスピンから生じるミクロな角運動量の相互作用を取り込む。クラストにおけるマクロスケールな回転がコア内のミクロスケール角運動量に影響を与え、中性子スピン偏極を引き起こすことを明らかにし、(反)グリッチの代替シナリオを提案する。本研究は、中性子星物理学でこれまで見逃されていたマルチスケール角運動量相互変換を浮き彫りにし、磁気回転天文学の新たな道が拓かれると期待される。
Reference
- Hiroshi Funaki, Yuta Sekino, Hiroyuki Tajima, Shota Kisaka, Nobutoshi Yasutake, Mamoru Matsuo, Gyromagnetic Angular Momentum Interconversion in Neutron Stars, arXiv: 2503.06068
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