日時
2023年2月20日(月)10:00 - 16:45 (JST)
講演者

現代科学は、それぞれの研究分野が成熟して高度化・深化するにつれて、分野全体からみると細分化しすぎてしまっているという問題点も同時に生み出している。一方で、個々の研究テーマに目を向けると、宇宙創生と素粒子理論、中性子星と原子核理論、宇宙の大規模構造と銀河・星・惑星形成、幅広いスケールにわたる乱流現象、生命と非平衡現象、などのように異なる階層構造を跨ぐ研究も進展し、物理現象を統合的に捉える努力が研究者単位で広がっている。「階層」という言葉は、理論の階層、異なる原理や視点という解釈もできるだろう。

そこで今回のTJR研究会では、関連する講師を外部から招待し、それぞれの研究分野においてどのように階層構造を連結しようと努力しているかについて焦点をおいて講演をしてもらい、研究の視野を広げて新たな視点を今後の研究に取り入れてもらうことを狙いとする。もちろん若い世代に分野横断型の研究テーマを知らしめ、インスピレーションを与えて鼓舞する目的もある。

時間プログラム
9:15南部ホール 開場
10:00-10:50仲田 資季(総研大/核融合科学研)
磁場の幾何構造によるプラズマ乱流場中の大規模流動形成の活性化
10:50-11:40藤本 裕輔(会津大学)
短寿命放射性核種の銀河数値シミュレーションでつなぐ銀河進化と太陽系形成
11:40-13:00Lunch break
13:00-13:50横倉 祐貴(理研 iTHEMS)
情報の重さがエントロピーの“形”を決める
13:50-14:40伊藤 悦子(理研 iTHEMS)
量子の世界を計算する
14:40-15:00Break
15:00-15:50ボシゥメン カトゥリン(理研 iTHEMS)
医学研究におけるパラメータ推定:落とし穴は実験の細部に
15:50-16:40和田 浩史(立命館大学)
階層的な薄い構造が示す弾性とかたち
16:40-16:45Concluding Remarks

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