数理は世界を創造できるか - 宇宙・生命・情報の謎にせまる
2021-05-19
書籍
横倉 祐貴/ジェフリ・フォーセット/土井 琢身/瀧 雅人 [著]
初田 哲男/坪井 俊 [編]
発売日: 2021年05月28日
内容紹介
数理的な視点で探ると新たな世界がみえてくる!?
ブラックホールにリンゴを入れるとどうなるの?
ヒトの設計図はゴミくずだらけ?
この世の物質の究極の構造は?
深層学習によって難攻不落な問題を解決できるの?
ドキドキワクワクの研究の最前線へようこそ.
主要目次
- はじめに(初田哲男)
- 第1章 蒸発するブラックホール内部への旅――思考実験で遊ぶ現代物理学(横倉祐貴)
- 1.1 旅の始まり
- 1.2 情報問題――ブラックホールに入ったリンゴはどうなるのか?
- 1.3 熱と時間――蒸気機関から時間の矢へ
- 1.4 時間と空間の融合――若きアインシュタインの疑問
- 1.5 量子力学――非常識な存在性と奇妙な世界
- 1.6 一般相対性理論――時空は動く物理的実体である
- 1.7 ブラックホール内部への旅――時空の真の姿を求めて
- 1.8 未来への旅
- 第2章 複雑で多様な生物を文字と記号で表してみる――ゲノム科学と生物の進化(ジェフリ・フォーセット)
- 2.1 はじめに――生物はそんな単純じゃないとかいわずに読んでみて
- 2.2 文字にしたらどんないいことがあるの?――すべての生命に共通の言語
- 2.3 文字と記号にしてしまえばどんな生物も一緒――すべての生命に共通の原理・原則
- 2.4 文字と記号にしたら数学者がいっぱい釣れた――生命の多様性を説明する理論
- 2.5 文字の並びだけじゃつまらんって!?――ゲノムから見た生命の多様性と不思議
- 2.6 文字の並びだけじゃわからんって!?――ゲノムデータから知識を抽出するには
- 2.7 文字数多いけどよく見たらコピペばっかり――DNAの重複と生物の進化
- 2.8 おわりに――実際には生物はもっともっともっと複雑で
- 第3章 スパコンで解き明かす物質の究極構造――素粒子理論と計算科学(土井琢身)
- 3.1 物質の謎を追い求めて
- 3.2 極微の世界の秘密――原子の構造と量子力学
- 3.3 原子核の謎――湯川理論の誕生
- 3.4 対称性と保存則――数理の力で法則を探る
- 3.5 物質の根本理論――クォーク・グルーオンと量子色力学
- 3.6 数理を支える計算の世界――スパコンはなぜ速いのか
- 3.7 計算を支える数理の世界――高速アルゴリズムの驚異の力
- 3.8 素粒子からひもとく原子核の謎――数理と計算で解き明かす
- 3.9 20XX年宇宙の旅――クォークから原子核,そして宇宙へ
- 第4章 AIは賢くなるか――深層学習と情報科学(瀧 雅人)
- 4.1 知識を抽出するツール――機械学習
- 4.2 予言マシンをつくろう――機械学習
- 4.3 学習――勾配降下法とバックプロパゲーション
- 4.4 深層学習へのブレークスルー
- 4.5 まだまだ深層学習は研究途上
- 4.6 テクノロジーを支える数学
- おわりに(坪井 俊)