大阪公立大学 数学研究所の宮地 大河 特別研究員、理化学研究所 数理創造研究センターの難波 亮 上級研究員、京都大学 大学院理学研究科の大宮 英俊 特定助教、京都大学 白眉センターおよび基礎物理学研究所の大下 翔誉 特定助教らの研究グループは、数学的な技法である「完全WKB解析」を取り入れることで、急速に減衰するブラックホールの準固有振動の周波数構造を、体系的かつ精密に捉えることができる手法を示すことに成功しました。本研究結果により、さまざまな理論モデルにおけるブラックホールの重力波信号を、より厳密に解析できるようになり、今後の重力波観測の精度向上や、ブラックホールの正確な性質検証に結びつくことが期待されます。

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Reference

  1. Taiga Miyachi, Ryo Namba, Hidetoshi Omiya, Naritaka Oshita, Path to an exact WKB analysis of black hole quasinormal modes, Phys. Rev. D 111, 124045 (2025), doi: 10.1103/1gmr-9f1g

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