センター長 磯暁のご挨拶
この4月、iTHEMS(数理創造研究センター)は、組織を大きく拡充しセンターとなり、次のフェーズへと歩みを進めました。今後も成長と進化を続けていきますが、iTHEMSの根幹にある精神は変わりません。
その精神は3つの柱に支えられています:
- 若手研究者が自らの興味に基づき、各自の研究を自由にかつ深く探究できる場であること。
- 多様な分野の研究者が出会い、議論することで、新たな視点を発見する場であること。
- 若手研究者が国際的に活躍するための土台を提供するとともに、世界中から優れた人材を惹きつける場であること。
これらの価値観は、今後も変わることなく、私たちの活動の中核となります。
本年は、拡充された新体制のもと、数理医学や予測科学など学際分野から複数の研究チームを新たに迎えることができ、大変嬉しく思っています。
それぞれのチームは、独自の強み、専門性、そして異なる学問的視点を持っています。異なる強みを持つ研究者が、互いに学び合い、協力し合い、一つのiTHEMSとしてともに成長していくことを心から楽しみにしています。
異なるバックグラウンドを持つ人々が、それぞれの「問い」を持ち寄るとき、そこには特別な化学反応が起こります。思考が共鳴し、交わり、ときに全く新しい科学の領域が生まれる、そうした創造的でわくわくするようなエネルギーこそ、iTHEMSが育みたいものです。
そして何よりも、iTHEMSが、若手研究者たちにとって研究そのものを心から楽しみ、伸び伸びと活躍できる場であってほしいと願っています。
研究者の皆さん、共同研究者の皆さん、そして支援者の皆さま
私たちは、皆さまとともにこれからも成長を続けていけることに、心から感謝し、喜びを感じています。日本国内外の大学や研究機関、科学政策や支援に関わる多くのパートナーと手を携えながら、iTHEMSは、しなやかさと力強さを兼ね備えた研究組織として、今後も進化を続けてまいります。
これからも変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
センター長 磯暁
2025年4月吉日