iTHEMSは、外部クリエイターと2021年に制作した、量子ブラックホール理論に基づくサイエンスアート作品「Black Hole Recorder」を、アートイベント“DIG SHIBUYA”内のプログラムとして、1月12日(金)から14日(日)の3日間、渋谷区立勤労福祉会館にて展示しました。全体のイベントはSHIBUYA CREATIVE TECH実行委員会が渋谷区と共催で開催したもので、「Black Hole Recorder」は連携プロジェクトとして公募で採択されました。

展示は部屋を暗い空間にして、まん中に「Black Hole Recorder」を設置し、お客さんを懐中電灯で足元を照らしながら入場いただいて、説明と共に作品を鑑賞いただきました。会場全体が実験空間であり、「Black Hole Recorder」により会場の音は常に全て記録されています。また今回はじめて、過去に「Black Hole Recorder」が展示された実験空間そのものを環境音として記録したデータを聞いていただくブースを設けて、過去の空間に耳を傾ける体験も楽しんでいただきました。

多くの人が集まる渋谷という街中にある施設での開催ということで休みの日は多くのお客さんに鑑賞・体験いただくことができました。時間帯によっては場内がかなり混み合うこともありました。アート作品を通じることで、ブラックホールそしてその理論を知って関心をもっていただき、多くの来場者(のべ300名近く)にブラックホールというものをイメージして帰っていただけたと思います。研究者の横倉祐貴研究員や初田哲男プログラムディレクターによる黒板を使った詳細な理論の説明も好評でした。人類の音をはるか未来に届けるべく、将来的には記録された音をブラックホールに電波で送る計画に関しても、時間とスケール感から反応がよかったです。街中でのアートイベントへの出展は、サイエンスに普段はあまり関心がない方々にも研究成果を届ける機会となり、今後の進展への手応えを感じるものとなりました。

関連リンク