研究分野
数論、トポロジー
着任履歴
2025/10/01 - 理化学研究所 数理創造研究センター (iTHEMS) 数理基礎部門 研究員
関連ウェブサイト
村上 友哉の個人ウェブサイト

自己紹介

私の人生における目標は
数学を通じて人と人とを繋げること
です。

数学は真理の積み重ねですが、一方で数学を研究することは人と人との繋がりが生む営みだと、研究を重ねるごとに強く思います。
特に私のような小さな人間にとって、人との縁というのは得難くありがたいものです。
完成した共著論文を眺めているとよく「ああ、これは絶対自分一人ではできなかったな」と思うのですが、そういう瞬間に改めて人との縁に感謝しています。
そのような経験を積み重ねるうちに自然と「数学を通じて人と人とを繋げられたら」と思うようになりました。
数学の研究・教育・アウトリーチなどの活動を通して、人と人とを繋げられるよう、そして繋がりを通してその人その人への新たな価値を生み出せるよう、日々励んでいきます。

私の研究における目標は
・「量子モジュラー形式」という神秘的な対象を理解することと、
・それを通じて整数論・トポロジー・数理物理・表現論の繋がりを深めること
です。

「量子モジュラー形式」は発見が2010年という数学の基準では若い対象で、まだまだ謎だらけです。
その重要性は「架け橋」としての役割にあります。
量子モジュラー形式は、整数論・トポロジー・数理物理・表現論という4分野の間に潜む深い繋がりの架け橋となると期待されているのです。
量子モジュラー形式という架け橋の研究を通じてこの4分野の繋がりを解明することを目標に、日々研究活動に奮闘しています。

数論が専門の私一人の力では、この研究を成し遂げることはできません。
実際、私のこれまでの成果はトポロジーを専門とする方々との共同研究のおかげです。
今後も他分野との協働に取り組み、様々な分野にとって意義深い研究ができるよう、励んでいきたいと思います。

この研究面での目標は、「数学を通じて人と人とを繋げる」という人生面での目標と地続きです。
どちらも大切に取り組んでいきます。

これらの目標を達成する上で、様々な分野の研究者と交流できるiTHEMSの環境は絶好です。
恵まれた環境に感謝し、目標の達成に向けて日々励んでいきたいと思います。

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