研究分野
進化生物学、理論生物学、数理生物学、生物物理学、ネットワーク科学、文化進化学、数理考古学
着任履歴
2025/04/01 - 理化学研究所 数理創造研究センター (iTHEMS) 数理基礎部門 基礎科学特別研究員
関連ウェブサイト
大窪 健児の個人ウェブサイト

自己紹介

私はこれまで、遺伝子ネットワークの進化シミュレーションを使って、どのように遺伝のルールが変化していくのかを研究してきました。これまでに、有性生殖の意味や、なぜ「顕性(優性)」のような遺伝のルールができたのか、といった生命の基本原理に迫ってきました。

最近は、「染色体が通常より多い生物(多倍体)がどのように進化してきたのか」や、老化の進化メカニズムの解明にも挑戦しています。さらに、言語の変化、日本古代の古墳に見られる統計的なパターン、石器の広がり方など、生命以外の領域にも数理モデルを応用し、分野の垣根を越えて共通する法則性を探ることにも強い関心を持っています。

現在は、遺伝子や進化の問題に対して熱統計力学の視点を取り入れ、まったく新しい角度から生命現象を読み解こうとしています。今後も、ネットワーク科学や数理モデルの力を活かしながら、さまざまな分野を横断してその裏側にある数理的な仕組みを明らかにしていきたいと考えています。

関連イベント

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2025年12月4日(木) 13:00 - 14:00 セミナー iTHEMS生物学セミナー

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