2026年9月21日から23日にかけて、カナダ・バンクーバーのUniversity of British Columbia(UBC)において、ワークショップ「Quantum Information: Entanglement of Mathematics & Physics」を開催しました。

本ワークショップは、量子情報を共通のキーワードとして、数学と物理学の研究者が分野を越えて議論することを目的としたものです。作用素環、量子リソース理論、量子重力、物性物理、量子計算、量子誤り訂正など幅広いテーマを取り上げ、それぞれの分野に現れるエンタングルメントや量子情報の背後にある数学的構造について議論しました。

iTHEMS、UBCをはじめ、日本とカナダの大学・研究機関から約40名の研究者が参加し、3日間で21件の講演が行われました。講演に加え、各日には十分なディスカッションの時間が設けられ、異なる研究分野の参加者がそれぞれの視点や研究手法を共有しながら、活発な意見交換を行いました。

特に、各参加者の研究テーマを「量子情報」という共通の視点から捉えることで、異なる分野の知見や手法が相補的に貢献し合う具体的な場面が数多く見られました。日本とカナダから幅広い分野の研究者が集まったことで議論に厚みが生まれ、率直な疑問や問題提起に対して分野を越えて応答し合う、有機的な研究交流が実現しました。

最終日には、「Entanglement across mathematics and physics; future iTHEMS–UBC collaboration」をテーマとする全体討論も行われました。今回の交流を今後のiTHEMSとUBCの研究協力につなげていく可能性について議論し、継続的な研究交流やMOU(連携協定)の締結に向けた関係を築く上でも、有意義な機会となりました。

本ワークショップは、量子情報を接点として数学と物理学のさまざまな分野を結びつけ、新たな研究交流や共同研究の可能性を広げるとともに、iTHEMSとUBCの連携をさらに深める機会となりました。