2026-03-17 受賞情報

理化学研究所 数理創造研究センター(iTHEMS)数理展開部門 数学応用研究チームの小谷元子チームディレクター(兼務)が、日本学士院賞の受賞者に選ばれました。今回の受賞は、砂田利一氏(明治大学名誉教授、東北大学名誉教授)との共同研究「対称性を持った無限グラフの離散幾何解析」を対象とするものとして、2026年3月12日付で日本学士院より公表されました。

授賞理由では、結晶格子の「標準的実現」という概念の導入、それに基づく結晶格子上のランダムウォークの研究、とりわけ中心極限定理や大偏差原理の確立、さらにK4クリスタルの再発見や物質科学への応用の推進などが高く評価されています。これらの成果は、離散幾何解析および離散代数幾何学の発展に、理論・応用の両面から重要な貢献をもたらしました。

本受賞の対象となった研究は、小谷チームディレクターが東北大学および東北大学材料科学高等研究所(WPI-AIMR)を拠点として進められた研究成果に基づくものです。iTHEMSは東北大学材料科学高等研究所(AIMR)とともに、2018年に連携拠点「SUURI-COOL (Sendai) AIMR-iTHEMS数理連携研究室」を設置しています。同研究室はAIMR本館3階に置かれ、数理科学の観点から物質・生命・宇宙の解明や社会における基本的な問題の解決を図ることを目的としています。

小谷チームディレクターのこのたびのご受賞を、iTHEMS一同、心よりお祝い申し上げます。

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