2026年4月27日から28日にかけて、数理遺伝学ECL研究ユニットはSUURI-COOL Kyotoで二日間のリトリートを行いました。4月に新たなメンバーが加わったこともあり、今回は普段の研究環境を離れ、チーム全員で交流を深める良い機会となりました。

本ユニットは2024年に発足し、この一年半で6人体制へと成長しました。現在は、ユニットリーダーのシュパイデル玲雄、アシスタントの岩浪僚子さん、昨年加わったLucas SortさんとAina Colomer i Vilaplanaさんに加え、今年からはポスドク研究員のAlba Nieto Herediaさんと博士課程の平澤さつきさんが新たにユニットに加わりました。

私たちは、DNAが世代を超えてどのように受け継がれてきたのかを数理的・統計学的に解析し、ゲノムに刻まれた人類の歴史を読み解く研究を行っています。DNAには、人類の移動や適応、ヒトの起源といった人類史の痕跡が刻まれているほか、進化や健康に関わる手がかりも含まれています。私たちは、数万人規模の現代人ゲノムデータや、古代人の骨から得られたDNAを解析することで、人類集団の成り立ちを明らかにしようとしています。DNAに残された痕跡は、歴史書には記されていない人々の暮らしや移動の歴史を今に伝えています。

今回のリトリートでは、普段の研究活動ではあまり共有する機会のないテーマを持ち寄りました。まず、各自が科研費申請を想定した研究アイデアを発表する模擬グラントセッションを行いました。続いて、日々の研究で活用している実践的な技術を紹介するセッションを実施し、Ainaさんによる図表デザイン、AlbaさんによるVS CodeでのAIツール活用、LucasさんによるLaTeX、平澤さんによる古代DNAシーケンス、そして岩浪さんによる事務手続きのコツなど、多彩な内容が共有されました。最後には、日本の先史時代から古代国家の成立、平安貴族文化、さらに江戸時代に至るまで、日本史をたどるセッションも行いました。添付の写真は京都府宇治市の平等院で撮影したもので、平安時代の文化や歴史の面影を実際に感じることができました。